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旅愁 [音楽]

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旅 愁

更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは 故郷の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遙けき彼方に こころ迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遙けき彼方に こころ迷う


犬童球渓 作詞 

 オードウェイ 作曲

唱歌「旅愁」は、明治40年8月に「中等教育唱歌集」に取り上げられ、
12月号の「音楽新報」の掲載された。

犬童球渓は、明治12年に熊本県球磨郡(現・人吉市)で
農家の次男に生まれた。


新潟県県立新潟高等女学校(現・新潟中央高校)に

赴任中にアメリカのオードウェイが作詞・作曲した

「家と母を夢見て」を知り、原詩とは異なる

日本人の心情に合わせて作詞をした。


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家と母を夢見て

夢にみるはわが懐かしの家よ
母と過ごした幼き日々よ
目覚めしときにしばしば甘き思い
家と母を夢みてきたのだった
わが幼きとき懐かしの幸福な家よ
妹や弟と遊んだあのとき
漂白のときの甘き喜びだった
丘のむこう谷をこえて母が見える

夢にみるはわが懐かしの家よ
母と過ごした幼き日々よ
目覚めしときにしばしば甘き思い
家と母を夢みてきたのだった

眠りさわやかに目を閉じれば
いつも母の姿が思い出される
ほら!母の声が聞こえるようだ
ああ、夢の中の家よ母よ
天使が来る憩いのひととき
私にはわかる天使の訪れが
祝福あれと天使は祈るのだ
はっきりと家と母が見える

子どものころが再び思い出される
眠ると愛しの母に会える
私のそばに座るやさしい母に
夢路ではずっと家と母に会える
愛しの母が今の私に囁きかける
妹や弟のことを教えて欲しい
いま額にその手を感じる
ああ、夢の中の家よ母よ

        


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コメント 2

MEME

こんにちは。
今日の「旅愁」「家と母を夢見て」を読みながら、思わず落涙・・・。

まさに、齢い72歳にもなる私も同じ思いに心ゆすられます。
おかしなもので、夢に出てくるのは私が生まれ育った家。
もう45年も昔に引っ越した新しい実家の夢は一度も見たことがありません。
自分ながら何て「頑固」なのかしら・・と笑ってしまいます。

ちなみに、犬童球渓氏が赴任していた「現・中央高校」は、私の母校です!
by MEME (2010-10-22 15:28) 

hiroko

コメント、ありがとうございます。

実は、MEMEさまのお目に留まると嬉しいなと思いつつ
「旅愁」を書き込みました。

私にとっても、秋といえば「旅愁」ですけど、
MEMEさまには、お母さまとの思い出も・・・
もしやと思いましたが、やっぱり母校でしたか。
              
by hiroko (2010-10-22 17:29) 

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